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2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/19(Fri) 09:22
投稿者 ひさお
参照先
2025.12.25(木) 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
 
  題詠「時計」
  鑑賞「エスカレーター」
  出題者 さららさん

鑑賞「エスカレーター」

 1.眺めよきエスカレータ―には乗れずカートを押してエレベーターへ  たかし

 2.地下鉄のエスカレーターは長長し年末ジャンボの殿につく  ひさお

 3.息を止め松葉杖乗せ足添わす迫るステップ下りエスカレーター ひらら

 4.上るしかなきエスカレーター地上から光の牙の冬の雨つぶ  ウプラ

 5.晩年の父はエスカレーター乗れず惑うわれも気を付け一歩踏み出す    さらら


 
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/28(Sun) 10:13
投稿者 ウプラ
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こんにちは
ひさおさん、「教える」はどうぞご勘弁を。
歌評にチャレンジしています(冷や汗と恥をかきつつ)
今後ともよろしくお願いいたします

おせち料理と庭掃除に明け暮れて
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/27(Sat) 19:23
投稿者 ひさお
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5.晩年の父はエスカレーター乗れず惑うわれも気を付け一歩踏み出す
たかしさん
 ご丁寧なコメントをいただきありがとうございます。
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/27(Sat) 19:19
投稿者 ひさお
参照先
ウプラさんいろいろと教えていただきありがとうございます。

 ・地下鉄のエスカレーターは長長し年末ジャンボの殿につく 
 
エスカレーターと宝くじの行列の共通項は長いこと。一番言いたいこと「長長し」が腰句にあって惜しい気がした。
・地下鉄の長きエスカレーター出でて年末ジャンボの殿につく
「年末ジャンボの殿につく」ですでに長い行列が見えました。
長いエスカレーターを降りてまた宝くじの長い行列の後について・・・という、どことなくため息が聞こえてくるところが私にとってはこの歌の余韻、味わいです。それで「長長し」があまり強いとそこばかり目立ってしまいため息の余韻が消えがちなので、そこを弱めて味わい深い結句が生きるようにしたいと思いました。

「長長し」は表現としてはこの場合強すぎる。
「殿につく」で長い行列が見える。
 長い行列の殿について、なんとなくため息が聞こえてくる。その
 余韻をいかしたい。

大変ありがたい助言をいただきありがとうございます。
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/27(Sat) 19:15
投稿者 たかし
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5.晩年の父はエスカレーター乗れず惑うわれも気を付け一歩踏み出す

 さららさんのこの歌について、
 たかしは同じ時制のことだとして、作者が老いてよろよろの父に付き添ってエスカレーターに乗った・・・と読みました。
 ウプラさんは最初は父のことは過去のことで、作者は父と同じく老いた現在一歩を危うく・・・と読まれたが、後から、いやたかしの解釈が正しいのではないか・・とコメント、
 ひさおさんは父のことは過去、作者は現在と最初からそのように読まれている。

 いま、ひさおさんのコメントを読んで思ったこと、
 この歌の「惑う」が何についての惑いか、というところで読みが分かれたように思います。

 つまり私はこの「惑い」を、父がエスカレーターにすっと乗れないことを、その場まで一緒に行って初めて気づき、どうしたものかと惑う・・・このように読みました。
 
 ひさおさんは「惑う」を、「惑うわれも」、つまりこの「惑う」は老いて身体が思い通りに動かなくなっている状態を「惑うわれ」と表現したと受け止められたのではないか。

 そして私が「自分の解釈が間違っていた」と思ったのは、この「惑う」を身体に結びつけて考えたとき、ああ、作者は老いた状態をこう表現したのか、と気付いたからです。

 この歌には同じ時制の時と解釈できるし、そうではなく父は過去、自分は現在、という風にも解釈できる、ということになると思います。
 作品は作者の手を離れたら読者のものでありますから、両方とも間違いではないと
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/27(Sat) 15:27
投稿者 ひさお
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さららさんの作品の解釈について
・晩年の父はエスカレーター乗れず惑うわれも気を付け一歩踏み出す
この作品の解釈について興味深いことがありました。
ウプラさんの解釈
  最初の解釈
エスカレーターを通して父と自身の老いの現れを見つめている。
  解釈の変更
上句と下句の時制が同じなので、これはやっぱり同じ過去のことだと理解した方がよさそうです。 
たかしさんの評
付き添っている作者は、当然父が乗れるものと思っていたが、乗れないので戸惑い、この歌ではそれでも父を助けて一緒に乗ったみたいだ。 
  上句と下句の時制は同じである。上句で過去のことが明らかなので、下句もそれにあわせた解釈が妥当。 
そうすると父親の付添いをしてエスカレーターへ慎重に乗ったことになる。
それに対して、下句は現在のことを表現したと解釈するのはよくないのか。現在のことと解釈することで、父親のことも回想しながら自身の老いを見つめていることになり、意味の深い短歌になるように思われる。
私は下句を現在のことと解釈したいのだが・・・・。
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/26(Fri) 21:58
投稿者 ひらら
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御批評ありがとうございました。

3.息を止め松葉杖乗せ足添わす迫るステップ下りエスカレーター ひらら
大腿骨折をして松葉杖をつかいながら京都のデパートのくだりエスカレーターでのこと。エスカレーターは上りより下りの方が私は一息つきます。長いリハビリのお陰で歩けるようになりました。

たどたど歌会のメンバーの皆様、
ご批評やいろいろの気づきなど教えていただきありがとうございました。
来る年もどうぞよろしくお願いいたします。
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/26(Fri) 21:33
投稿者 ウプラ
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こんぱんは
たかしさんへ
さららさんの歌について、昨夜たかしさんの評を読んで、私は自分の解釈が違っていたなぁと思いました。上句と下句の時制が同じなので、これはやっぱり同じ過去のことだと理解した方がよさそうです。
それから私の「光の牙の冬の雨つぶ」ですが、「光」で牙や冬の雨にも明るさを出してみました。ありがとうございました。

ひさおさんへ
「年末ジャンボの殿につく」ですでに長い行列が見えました。
長いエスカレーターを降りてまた宝くじの長い行列の後について・・・という、どことなくため息が聞こえてくるところが私にとってはこの歌の余韻、味わいです。それで「長長し」があまり強いとそこばかり目立ってしまいため息の余韻が消えがちなので、そこを弱めて味わい深い結句が生きるようにしたいと思いました。
以上、作者とは違う人間である一読者としての感想でしたが、あまり良い読みではなかったようです。あしからずね
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/26(Fri) 19:37
投稿者 ひさお
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批評ありがとうございました。
・地下鉄のエスカレーターは長長し年末ジャンボの殿につく  
ウプラさんから
一番言いたいこと「長長し」が腰句にあって惜しい気がした。
・地下鉄の長きエスカレーター出でて年末ジャンボの殿につく
推敲までしていただきありがとうございます。これにより調子のスムーズな短歌になったと思います。
私の疑問
 ウプラさんのようにすると、年末ジャンボの行列が大変長いという状況が強く伝わってこないように感じるのですが。
私の原作ですと、エスカレーターが長いということを直接的に年末ジャンボの行列にもイメージさせることになるように思います。
作者としてはその長い行列の殿についたことを訴えたいのですが。
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/26(Fri) 14:10
投稿者 ウプラ
参照先
映るのはとほい時計の水溜りお父さんとお母さんが恋人

スミマセーン!
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/26(Fri) 11:34
投稿者 さらら
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高価なる時計も安い私のも正午を刻むメニューは煮麺  さらら
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/26(Fri) 09:40
投稿者 ひさお
参照先
さららさんの詠草とウプラさんの訂正の詠草を待つことにします。
一覧の掲示は夕方になるかもしれません。

 次の題詠は1月22日(木)になります。
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/26(Fri) 06:30
投稿者 たかし
参照先
あれっ、ウプラさん時間じゃなくてお題は時計ですよ

5.晩年の父はエスカレーター乗れず惑うわれも気を付け一歩踏み出す
 このさららさんの歌、わたしだけが違う解釈をしていました。
 そうか、「惑うわれも」は、現在の高齢になった作者の状態、
 私は連れ添っておられる時の歌だと読んで、長い批評をしました。

1.眺めよきエスカレータ―には乗れずカートを押してエレベーターへ
 私の歌、ウプラさんに「乗れず」を「乗らず」としては、というご意見をいただいた。
 「乗らず」の方がいいですね。いただきます。ありがとうございます
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/25(Thu) 23:37
投稿者 ウプラ
参照先
写るのは遠き時間の水溜まりお父さんとお母さんが恋人
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/25(Thu) 23:07
投稿者 ウプラ
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1.眺めよきエスカレータ―には乗れずカートを押してエレベーターへ  たかし
「眺めよき」「乗れず」に迷った。「乗らず」とすると、日常をこなす足取りの感じが出るような気がする。
・眺めよきエスカレータ―には乗らずカートを押してエレベーターへ

 2.地下鉄のエスカレーターは長長し年末ジャンボの殿につく  ひさお
エスカレーターと宝くじの行列の共通項は長いこと。ふっとした軽さが面白い。一番言いたいこと「長長し」が腰句にあって惜しい気がした。
・地下鉄の長きエスカレーター出でて年末ジャンボの殿につく

 3.息を止め松葉杖乗せ足添わす迫るステップ下りエスカレーター ひらら
上句ですでにステップに乗っている状態なので、四句の「ステップ」だけ気になった。作者のぎこちない動きとエスカレーターの動きがスローモーションの緊迫感。
・息を止め松葉杖乗せ足添わす迫る一階下りエスカレーター
 
4.上るしかなきエスカレーター地上から光の牙の冬の雨つぶ  ウプラ

 5.晩年の父はエスカレーター乗れず惑うわれも気を付け一歩踏み出す    さらら
エスカレーターを通して父と自身の老いの現れを見つめている。意味内容のに迷うところはないが、少しすっきりさせたい。
・晩年の父、エスカレーターに乗れざりきわれも一歩を惑い踏み出す
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Re: 2025.12.25 題詠「時計」・鑑賞「エスカレーター」
投稿日 : 2025/12/25(Thu) 21:45
投稿者 たかし
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外しておくこと多くなりエコドライブ腕時計抽斗に心肺停止  たかし
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